【胸糞注意】後味が悪すぎるゲームのエピソード
幸せな話はもちろん良いけど、たまにドスグロい話を聞くのも好き….
多くの作品のストーリーに触れたからこそ、闇を感じる話には一層ひかれてしまうあなたに贈ります
portal
あなたは、ただの無機物をとても大事にした経験はありますか?
何にせよ、見た目が可愛いか思い入れがなければ無機質の物体なんて愛せません。ただのゴミくずです
今作の主人公は、ある研究施設の被験者
研究施設のメインcomputerから与えられるテストを、アイテム等を使ってクリアしてこの施設から脱出するのが目的
終盤、あるエリアにに通された主人公はメインcomputerから「このチェンバーはコンパニオンキューブが同行します。大切にしてあげてください」と指示を受けることに
コンパニオンキューブは、それまで登場した重りとしてしか用途のないキューブとは異なり、なんともキュートなハートマークの描かれた愛らしいキューブ。しかし、勘違いしてはいけない。どうあがいたってこれは無機質物体
大切にしろと言われたので、主人公はコンパニオンキューブをつかって、謎を解きます。
そう、今までのキューブとは異なって、このエリアではキューブが非情に多用されるので、コンパニオンキューブをなにかしら常に使っているという状態。
つまりはずっと一緒なわけ。
言葉だけ聞いていると、只の謎解きしてるだけやんと思われがちですが、実際プレイしていると、コンパニオンキューブがかわいく思えてきます。もう好き!!!
謎解きの最中、メインcomputerのグラドスは
「人間の中には物体を生きていると感じたり、コンパニオンキューブの声が聞こえるという人もいました。これはただの物体なのだから、感情など無いし喋りませんよ」
という。大事にするからって声が聞こえるのはどうなんだと高をくくっていると、エリアの壁には「キューブを手放したくない。でも研究員がキューブを連れて行ってしまった。悲しい」というなんとも悲惨で突拍子もない文字が書かれていたりと、何かがおかしい
そうしているまに最後の場所にたどり着くと、そこにはひとつの焼却炉が。
そこで、「やりましたね!コンパニオンキューブが幸運をもたらしてくれました。しかし残念ながら次のチェンバーには連れていけないので、ここで<安楽死>させる必要があります。焼却炉にキューブを入れてください」
オーマイガー
「安楽死に至っては倫理学者が責任を免除してくれます」「コンパニオンキューブがもし話せたら『あなたの重荷になりたくないから死なせてくれ』と言うでしょう」「安楽死に苦痛はつきものですが、研究員の10人中8人はコンパニオンキューブに 苦痛は感じないだろうと言っています」「コンパニオンキューブが焼却されない限りテストの続行はできません」「コンパニオンキューブは法律で単独での存在が禁じられてます。だから安楽死させてください」ただのキューブなのに。
ただ謎解きをクリアする道具でしかないのに、苦痛とかいわれるとコンパニオンキューブへの愛情的なものがなくはないことに気付き、まともなプレイヤーならちょっと戸惑います。
でももやさないと先に進めないので焼却炉でファイアー
「あなたは忠実なコンパニオンキューブを最短記録で安楽死させました。おめでとうございます」
何も嬉しくない。
ハート形の、只のキューブが、あんなに愛らしく、恋しい。
安楽死とか聞いちゃうと、プレイヤーにも情があったことに気付かされるという、非常に後味の悪い話
黒ノ十三
黒ノ十三(くろのじゅうさん)は、1996年9月27日にトンキンハウスより発売されたサウンドノベル形式のホラーアドベンチャーゲーム。
13本のホラーノベルオムニバス作品で、ほとんどが重度の鬱シナリオ。
そして紹介する、「羽音」
――ふと自分の背中にある羽根に不安を覚える。背中を振り返ると、台所で母親の足元によくいる、あの虫の羽根が…。
今中多恵子は同級生のいじめにより精神を病んでいきます。
といった松岡修造も落ち込みそうな陰鬱なシナリオ。
いじめがエスカレートした果てにゴキブリを食べさせられた主人公。
虫の羽音の悪夢に悩まされる毎日が続き、現実でも追い詰められて、最後には大好きだった母親に包丁で殺害されます
にわかには信じがたい状況…そこで主人公は、自分の死の真相を思い出すことに
いじめに耐えかねた主人公は自殺を考えたが、その勇気もなかったので、母親に殺してもらったのだった。
これらを意識している主人公は、つまり最初から死人だったということ。
しかも、「その後主人公の死体は自室の壁に埋め込まれ、今もゴキブリに食われ続けている」という描写まで。
そしてラストシーンで、主人公の残留思念は再びシナリオ冒頭へ。
生前の記憶とゴキブリの悪夢と母親に惨殺される激痛に永遠に苦しみ続けるといった、悲惨なループオチで物語は締められるのです
これは人生で最高に乗ってるときに見せられても鬱になれる自信があります
勇者30
とある村に訪れた勇者(主人公)は、サーシャという少女と仲良くなります
しかし実は彼女含め、彼女のすむ村の住人達の本当の姿は、勇者を惑わし、これ以上先に行かせないために人間の姿に変わっていた魔物。
しかしなんやかんやで勇者と仲良くなってしまったサーシャは魔王を裏切って、北にある石碑を壊せば村人たちはもとの魔物の姿に戻る、と教えてくれるのですが
「私の姿が変わっても、私の言葉が分からなくなっても、友達でいてくれる?」となんともけなげで儚い思いをきかされ、秒で頷く勇者
彼女の言った通り、石碑を壊して村に戻ってみたが、そこには人の姿がなく、代わりに魔物が現れ、それらを全員30秒以内にぶち殺す勇者
しかしいちばん奥にいた魔物は、動こうとしない。
しかも、涙を流している。そう、個の魔物はサーシャ。
実はこのエピソードには二つの選択肢があります。
サーシャをこのまま他の魔物と同じように倒すか、逃走するか。実際、サーシャと気付かずに殺してしまうと、「ウォ…ヅキィ…」という哀しい叫びを聞かされます。そして手に入る称号「うそつき」
まあこれだけ聞いても気持ちが晴れやかにはなりませんが、さらにこのエピソードが始まる前、キャラ能力値をアップさせる代償としてコマンドの逃走が使えなくなるアイテムが入手でき、大半のプレイヤーはそのアイテムを使ってサーシャのエピソードに突入するため、涙を流している魔物がサーシャと分かったとしてもアイテムを使っていれば、どうしても逃げることは出来ず、サーシャを倒すほかないという逃げ場のない悲劇になることもしばしば
シンプルなグラフィックゲーム故に、後を引く後味の悪さ
ピクミン
「ピクミン」は、ある星に宇宙船が壊れて不時着してしまった地球人が、ピクミンという動く植物たちを使役して、星中に散らばった宇宙船のパーツを一ヶ月で集めて宇宙船を修理し、地球に帰るのが目的のゲーム。
ピクミンは最初地面に生えていますが、引っこ抜いてくれた人に無条件に従うという特性を持っている植物。
宇宙船のパーツを集め切らないうちに一ヶ月がたってしまうと脱出失敗エンディングになります
とりあえず、宇宙船を組み立てて飛び立つものの墜落してしまい、主人公は爆死
主人公の死体にピクミンがわらわら集まってきて地面に植えつけてしまいます
そして主人公はピクミンとして復活。
つまり、ピクミンは、元は人間だった。。。。?
ゲーム内ではポップに描かれていますが、実際に起こったら恐怖以外の何物でもない
モンスターハンター
皆さんもご存じモンスターハンターの世界には、世界に生息するモンスターを狩ることで生計を立てるハンターがいます
しかし、一方でモンスターたちは我々の世界に存在する動物のようなもので、一方的にハンターを敵対視するモンスターもいれば、ただ生態系を築くために生活している普通のモンスターも存在しています
ハンターが一方的にモンスターに攻撃すれば、そりゃモンスターは身の危険を感じるので、攻撃しますよね
実際、ゲーム内のクエストは、依頼者がモンスターに困っておりハンターに依頼を送る設定で、その依頼には依頼者の説明文もついています
基本的には「安全を守るためにモンスターを5匹倒してくれ」などと、妥当な理由ですが、あるクエストにてつがいのモンスターを二匹同時に倒せというクエストが舞い込んできます
モンスターといえど、つがいかぁとおもうプレイヤーも多いでしょうが、依頼は依頼。倒さなければならない
しかし、その依頼の説明は、妥当なものではなく、ただ「腕試しに夫婦竜を倒してこい!このクエストをクリアできたら一人前だ!」という、ただの腕試しにモンスターをぶっ殺せというもの
悲しすぎる
その実、クエストを進めていると、品詞状態になったリオレイアが足を引きずりながら悲鳴を上げているところに、旦那のリオレウス登場。
しかしながらリオレウスの前でリオレイアをぶちころすハンター。その流れでリオレイアもぶちころ。なんと悲しい世界。普通にプレイしていても、プレイヤーは心が締め付けられますが、クエストが終われば、いつものようにガッツポーズするハンター。ハンターには心がないようです。
これはこれで後味が悪いのですが、他の狩猟も結構後味が悪いクエストがあります
例えば、キリン
キリンは数が少ないがゆえに幻獣と呼ばれていますが、彼らは非常に温厚な性格で、こちらから手を出さなければ基本的には襲ってこないモンスター。しかしモンハン会は「キリンの素材が欲しい」幻獣見つけたからとりあえず狩猟してこいといった、まるで昔の人々が物珍しさで狩りまくった結果、絶滅してしまったかのような事例がちらほら存在
こんなことしてたら、そりゃモンスターも人間敵対視しますわ
いかがだったでしょうか
わたくしキャベツ、ポータルのコンパニオンキューブにはめちゃくちゃ愛着を湧いてしまって、焼却炉に入れるとき、小一時間悩んだ記憶があります
愛着のあるものを捨てることほどつらいものはない
皆さんも物は大切に
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